【DTP】PDFファイルで写真原稿をもらった場合の対処法/画像の取り出し方

DTP・デザイン

広告やデザイン制作の際、個人で仕事をしているとお店や企業から直接使用素材をご提供いただくことも多いです。写真や画像はJPEGでいただくことが多いですが、PDFファイルを渡されて「この中から使って」と依頼されることもあります。頻繁ではないので「あれ?どうやるんだったっけ…」と手順を忘れがちな部分です。

私が普段行なっている方法を紹介していきます。ソフトのバージョンによる違いや、もしかすると他に正当な方法、効率の良い方法があるかもしれませんのでその点はどうかご了承ください;

環境:Mac/Illustrator CS6/Acrobat X PRO

まずは、Illustratorで開いてみる

1)PDFをIllustratorで開いてみて、取り出したい画像の状態を確認します。
※PDFに複数ページがある場合は、取り出したい写真が乗っているページを選択して開きます。

2)開いたら[選択]→[すべてを選択]します。

多くの場合下記の2つに別れます。

  • 画像がバラバラに分割され、上に文字等がかかっている
  • 分断が無く、必要な画像のみでも選択できる

画像が分割され、上に文字等がかかっている場合

手順1. 不要な部品を削除→残った画像部分をすべて選択コピー

1−1)全選択してクリッピングマスク解除

[すべてを選択]したまま、
[オブジェクト]→[クリッピングマスク]→[解除]を何回か繰り返し※、
すべてのクリッピングマスクをすべて解除します。

※左下の表示メニューを「取り消し可能な回数」にし、数値が動かなくなるまで繰り返すか、ショートカットキー「command+option+7」を数値が動かなくなるまで押します。感覚に慣れれば数値確認無しでショートカットキーを2、3秒押すだけでもOKです。

1−2)リンク欄を確認しながら、不要な部品を削除

不要な部品:文字や装飾が重なっている画像
※文字や装飾が重なっている画像の下に、文字や装飾が重なっていない画像が大抵隠れています(隠れていなかった場合は、その部分は諦めるしかないです)
空白枠もありますが、のちの作業に影響しないので残したままでOKです。

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手順2. Photoshopで[新規ファイル作成]→[保存]

2−1)Photoshopに移って[新規ファイル作成] をクリックし、
    解像度とカラー設定※を目的の状態に設定して[OK]をクリック。
    ※例:350dpi、CMYKカラー等

小話(PhotoshopCS5の場合)

新規ファイルのサイズ(幅・高さ)は、Illustratorで選択したものの数値が自動で表示されますが、解像度・カラーはPhotoshopで直前または以前に扱ったファイルと同じ表示になります。Illustrator上の画像の解像度が分からない場合は[ウィンドウ]→[コントロール]を表示した状態で、ダイレクト選択ツールで画像を1つ選択してパネルに表示されるPPIの値を参照してください。

2−2)コピーしていた画像の集合をペーストして保存

[編集]→[ペースト(ピクセルを選択して「OK」をクリック)] →[returnキー]を押し、
目的に応じて編集・保存します。

小話

クリッピングマスク解除をすると表示が崩れてよくわからない状態になる場合もあります。その場合は、解除せずにダイレクト選択ツールを使って1つずつ部品を選択・リンク欄を確認して不要な部品を取り除きます。また逆に、部品の数やぼかし・透かし表現が少ない単純な構造のファイルの場合、クリッピングマスクの解除無しで簡単に不要な部品を取り除けることもあります。

分割が無く、必要な画像のみを選択できる場合

画像が分断されていない場合は簡単です。

Illustratorでほぼ同じサイズで使用する場合は、画像をコピーして、制作中のIllustratorファイルにそのまま※ペーストして使えます。(画像は埋め込まれた状態になります)
※提供されたPDFの使用画像の解像度が目的より低い場合は適宜縮小する必要があります。

また、

  • サイズを変更(かなり小さく等)して使いたい
  • 「埋め込み」ではなく「リンク」で使いたい=画像単体ファイルが必要

上記のような場合は、画像を選択してコピーした後、
Photoshopで[新規ファイル作成]
→[編集]→[ペースト(ピクセルを選択して「OK」をクリック)]
→目的のサイズ・解像度やファイル形式にして[保存]します。

カタログPDFなど、取り出したい画像が大量にある場合

画像が分割されていない場合に限りますが、Acrobat Proで一括処理するのがおすすめです。

手順1. 取り出す画像の保存先フォルダを作成

ご紹介する方法ではPDFに使用されている画像が、

背景や装飾を含めてすべて1つずつ取り出されて保存されます

ので、想像よりも数が多くなりがちです。後で不要な画像ファイルを整理しやすいように、
別途保存先のフォルダを先に用意しておくのがおすすめです。

手順2. PDFをAcrobat Proで開き、画像を書き出す

2−1)「文書処理」メニューの「すべての画像を書き出し」を行う

画面右上の「ツール」をクリック→「文書処理」をクリック
または、
上のメニューの [表示]→[ツール]→[文書処理] をクリック

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右側に表示されたメニューの「すべての画像を書き出し」をクリック。

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名前(書き出される画像ファイルの頭につく言葉になります)
保存先(手順1. で作成した専用フォルダを指定)※
フォーマット をそれぞれ指定して[保存]します。
※事前に専用フォルダを作っていない場合はここで新規フォルダを作成してもOKです。

印刷データ向けの場合は、書き出す際のフォーマットは「TIFF」がおすすめです。
「フォーマット」の右側の「設定」をクリックして、
ファイル設定…すべて「なし
カラーマネジメント…すべて「オフ
変換カラースペース自動  解像度自動  とします。
PDFで使用されている画像と同じモードで書き出されます。
PDFで使用されている画像そのものの解像度で画像が書き出されます。

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書き出しには、数が多いと若干時間がかかることもあります。書き出せたら指定したフォルダ内にある装飾部分などの不要なファイルを削除したり、使用目的に沿ってPhotoshopで編集・上書き保存等を行ってください。

PDFのページ全体の1枚画像が欲しいとき

「PDFから使用画像を取り出す」とは意味が異なりますがおまけで記載します。

PDFをAcrobatで開き、[ファイル]→[別名で保存]→[画像]→[TIFF]

解像度を大きくすると処理時間が結構かかることがありますので、実際に使うサイズを計算してから、できるだけ小さめに合わせる方がおすすめです。

AcrobatよりもIllustratorで開いて「画像書き出し」を行う方が早いですが、フォントが読み込めず正常に表示されない場合などにこの方法を使います。


いかがでしたでしょうか?
内容がお役に立てばよいのですが、PDFの保存状態・形式は結構実に様々なので、今回取り上げた方法では上手くいかない場合もあるかもしれません。また何かありましたら追記しようと思っています。

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